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ラベルデザイン/ ヴィーガン・スイーツ TiDANEFA by Masako HIRATA

ラベルデザイン/ ヴィーガン・スイーツ TiDANEFA by Masako HIRATA

ラベルデザイン/ ヴィーガン・スイーツTiDANEFA by Masako HIRATA

ティーダヌファ
ヴィーガンフランス菓子の第一人者、ひらたまさこ氏の手掛けるスイーツブランド TiDANEFAのラベルデザインを制作させていただきました。

エレガントなヴィーガンスイーツを展開するTiDANEFA. ヴィーガンスイーツが少しずつ一般的になってくるのと同時に、大手メーカー、パティシエやベーカリー、料理研究家の方々など、あらゆる立場の方々がそれぞれの方法で作ったスイーツを、今ではコンビニでも見かけます。

そんな中、パティシエ・ひらたまさこ氏の作るスイーツは、他の多くのヴィーガン・スイーツとは一線を画しています。

今回は「気持ち華やぐ」ヴィーガンスイーツのラベルデザインを事例をご紹介します。


TiDANEFA オフィシャルウェブサイト

ティーダヌファについて

ティーダヌファは「マクロビオティックで出合う、気持ち華やぐ幸せスイーツ」をコンセプトに、2013年4月にスタートしたマクロビオティックスイーツのブランドです。からだと心に優しいお菓子の開発・提案・製造、マクロビオティックの考え方やお菓子の作り方が学べる教室の開催などを実施しています。(公式サイトより)

植物性にこだわるのではなく、原材料にコンシャスする。その結果としてのプラント・ベース。しかし、ティーダヌファのスイーツがちょっと違うのは、ここにひらた氏のエレガンスが加わるからだと感じました。

パリで製菓を学び、働き、帰国後にお菓子教室を開くまで、あらゆる紆余曲折を経験されたひらた氏だから、お菓子の細部にまで宿る芯と美しさがあります。


伊勢丹新宿 ビューティーアポセカリーでのデビューイベント

今回のご依頼は、ブランドのリニューアルを将来的な目標に据えつつも、目下数ヶ月後に迫ったイベントでの展開に合わせたものでした。伊勢丹新宿でひらかれることになっていたイベント、『Vegan collection 2021〜わたしと地球にやさしいくらし〜』。
ひらた氏にとっては初の百貨店イベントでもあり、さらにヴィーガンスイーツの業界としても大きな飛躍のきっかけとなるものであったため、できる限りのことをして、ポジティブで明るいイメージを残したい。
そんな思いが伝わってきました。

「“地味な焼き菓子” に彩りを」ラベルデザイン

焼き菓子
深いピンクにゴールドの文字。これだけ聞くと少し強いヴィジュアルを想像するかと思いますが、この配色をベースに考えた時、不思議と、ティーダヌファの雰囲気を体現し、エレガントさをそこなわないと感じました。

最初にお話を伺った際におっしゃっていたのは、「とにかくお菓子のビジュアルが地味なので売り場で映えるように」というご要望。
この時に見せていただいたサンプルのお菓子、個人的な印象では「地味」とはあまり感じませんでしたが、デパートでのイベントを控えていたこのタイミングで、ほかの業者さんと肩を並べる中どう魅せていくか、ということを想像以上に懸念されていたことは、今なら理解ができます。




新宿伊勢丹 ビューティーアポセカリー "Vegan Collection 2021" プレスリリース

ピオニーのイラストレーション

ピオニー水彩イラスト
今回、当初はパッケージデザインというご依頼でしたが、目下目指すイベントへの日数がないこともあり、まずはコストをかけず、かんたんに使えるラベルを制作するということになりました。

今回はモチーフとなる花を使っていくことが初回の打ち合わせで決まっていたため、全体のデザインはいったんおいておいて、「存在感のあるお花」「濃いピンク」というご希望をベースにしたイラストのクリエイティブをまず仕上げる必要がありました。

実はもともと描いたのは、Pencake works でもメインとして使っているペンドローイングのラインがしっかりと見えるタイプのイラスト。ですがイメージに合わず、改めて水彩のみで描き直したのがこのピオニーです。

最初はなんとか色調を変えたりと捻くってみたのですが、潔く描きなおして正解でした。

販売からしばらく経ち、このお花が、今後のTiDAFEFA をしっかりと背負っていくことになったことが、目に見えて現れてきたからです。


ラベルとシールづくり

モチーフとなるイラストのクリエイティブと、コンセプトに添ったフォントを制定したら、いよいよラベルとして使える形にまとめていきます。

今回、一番工夫が必要だったのが、「すべての焼き菓子で同一サイズのラベルを使う」をクリアすること。紙の折ラベルのサイズ感をすべてのお菓子のパウチに合う大きさに設定する必要があり、ひらた氏もそのために最適なパウチサイズを試行錯誤されました。

結果的には、シーリングにも使えるような汎用性の高いシールを制作し併用することでアレンジが利きましたが、ゴールドの文字が煌く厚紙のラベルを、できるだけ使用することを目指しました。

TiDANEFA の今後

TiDaNEFA イメージ
2021年、ひらた氏は次なるプロジェクトに大忙しです。

というのも、今までされていた教室の活動から、実店舗のオープンへと、メインの活動の舵をきられたから。
いままでイベント以外でお菓子を購入するには、予約制で、月に一回の発送にチャンスは委ねられていました。

実店舗でも、微力ながらデザイン面でお手伝いをさせていただきます。
Pencake works としても、完成がとても楽しみです!

*画像はイメージデッサンとのことです

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